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加藤 慎吾; 石塚 晃弘; 奥山 慎一; 野崎 達夫; 林田 凱*; 安田 仲宏*; 鳥居 建男*; 安藤 高涼*
no journal, ,
福島第一原子力発電所事故後、拡散した燃料デブリを安全に取り出すために、その拡散位置や取り出した後にはデブリの組成などの情報が必要である。中性子測定を手掛かりにこれを実現する方法を検討している。デブリは大量のセシウムに覆われており、通常の検出器はセシウムが放出する高線により短時間で電子回路が破損して使用できなくなることが測定を困難にしている。この問題を解決するため、線に対して不感で電力を必要としない固体飛跡検出器(CR-39検出器)を用いた、中性子源のイメージングを試みた。もんじゅ校正場での照射実験の結果を基に燃料デブリを可視化する技術を紹介する。
眞田 幸尚; Sam Koh, B. K.*; 平尾 茂一*; 鳥居 建男*
no journal, ,
ラドン222は半減期3.82日の不活性放射性ガスで、環境中に広く存在するため、大気プロセスの研究によく利用される。高高度におけるラドンの測定値は乏しく、その地域的な挙動も明らかではない。一方、大気中のラドンは、福島第一原子力発電所事故以降、地表の放射線分布を測定するための空中放射線サーベイ(ARS)の妨げになる。本研究では、ラドンの動態とARSの擾乱補正を解明するために、モンテカルロシミュレーションであるEGS5を用いてARSシステムをシミュレーションし、ラドン子孫の応答を計算し、そのシミュレーション結果を実際のARSデータに適用した。
河原 梨花*; 越智 康太郎; 山口 克彦*; 鳥居 建男*
no journal, ,
福島第一原子力発電所事故により、放射性物質が原子炉から環境中に飛散した。現在、帰還困難区域の解除が進められており、周辺の放射線分布を把握することが重要である。帰還困難区域(大熊町)の2カ所で、コンプトンカメラによる測定と光学カメラでの動画撮影を行なった。測定データと動画を組み合わせて、放射性核種の位置を確認した。測定機材にはCZT(CdZnTe)半導体を用いたコンプトンカメラ(米H3D社製H420),杖型GPS付きサーベイメータ(日本放射線エンジニアリング製、ガンマプロッターH),光学カメラ等を使用した。地上1m高さにおける空間線量率は、1ヶ所目は446Sv/h、2ヶ所目では612Sv/hであった。高線量箇所を様々な位置や角度から撮影を行うことで、放射線源の三次元空間的な広がりを確認することができた。